フルトヴェングラー・センター 2004年活動計画 |
2004年を迎えて フルトヴェングラー・センターが誕生して4ヶ月が経過しようとしています。お陰さまで300名を越える皆様のご賛同を得ることができました。また、センター第1号CDのバイロイト第九は、ほぼ同時期に発売された他製品における演奏の一部差し替えなど、フルトヴェングラーの芸術をないがしろにしたようなCDとは一線を画した制作姿勢を評価いただき、また、ブラームス集における、厚みのある艶やかな音作りもご評価いただきました。また、CD試聴会も開催いたしました。 その一方、フルトヴェングラー没後50周年となる2004年に向けての活動準備を行ってまいりましたので、年初にあたりまして、その計画概要をお知らせいたします。 計画概要 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー没後50周年にあたる本年は、各方面で記念事業が行われます。フルトヴェングラー・センターもこの記念すべき年に当たり、次のような活動を計画しています。 I. 講演会など 1. 2004年2月14日午後1時半から、東京文化会館大会議室において <<「Taking Sidesと「どちらの側に立つか」を対比して>>と題し、この作品の翻訳・演出を手掛けられた、劇団民藝の渾大坊一枝氏を講師にお招きした講演会を催します。映画「Taking Sides」の鑑賞と、民藝公演の録音(これは通常は一切公表されないものです)を用いて公演当時の逸話などをお話いただきます。申込の〆切は1月31日ですので、多数のご参加をお待ちいたします。 2. 2004年3月には、昨年アンケート調査をさせていただきました講演会「大町陽一郎、フルトヴェングラーを語る」がいよいよ実現いたします。大町氏は今年楽壇生活50周年を迎えますが、そのキャリアの最初の年、1954年に、ウィーンとザルツブルクでフルトヴェングラーのリハーサルと演奏会を聴かれました。その体験に基づく同じ指揮者としての立場からの、「プロとしての」お話しは他をもって代えがたい貴重なものです。 3. また本年後半からは、フルトヴェングラー研究家として著名な桧山浩介氏に講師をお願いし、「フルトヴェングラー論(仮)」と題した記念連続講演を催行します。作曲者として、指揮者としてそして思索者としてなど多面的にフルトヴェングラーについて語っていただく予定です。開催日程・回数は確定していませんが、7月以降毎月1回、計7回に亘り、東京と関西(たとえば大阪)で開催することを検討しています。 これらの講演会については、遠方に御住所のある会員の方々などの為に、ビデオによる記録を頒布(有料)することを検討しています。 II. CD/DVDなど CDも数種類を制作し、4月以降(早ければ3月)数回、頒布する計画です。センター制作盤は、数(種類)は少ないですが、内容を吟味しながら制作いたしますので、どうぞご期待下さい。 また、センター制作ではありませんが、既に予告されているフランス協会の新譜・旧譜その他の取次も開始します。 III. その他 センターが参画している国際的プロジェクトがあり、(内容については未だ公表できませんが)これも年央には発表できる予定です。その他アメリカ・フルトヴェングラー協会及びイギリス・フルトヴェングラー協会の資料などの取次ぎも開始する予定です。 以上が現時点での主要な活動計画ですが、会員の方々からいただいたご提案に関しましても、実現可能なものは採用させていただきながら、より充実した一年にしたいと考えていますので、引き続きフルトヴェングラー・センターをご支援いただくと同時に、積極的に参加し、ご利用いただきますようお願い申し上げます。 |